あたたかさを感ずるやきもの
感性を高揚する土の肌あいをお楽しみ下さい
信楽焼きの最大の特徴は、心落ち着くあたたか味のある土の肌あいや、奥深い釉薬の色合いの変化です。これは、陶土と呼ばれる粘土を主原料とする土と、1,200度を超える猛烈な炎が、絶妙なバランスで出会ったときのみに生まれる、伝統の技です。
創り方にもこだわりがあります。粉引手は釉薬を二度掛けし二度焼く技法のため、一度掛け一度焼きでは出すことのできない深い味わいが楽しめます。この深い味わいが、うつわ一つひとつの個性として強調されますので、二つとして同じものは存在しません。
また、陶器の強みである土あじは、土の粗さから生まれるものですが、同時にこの粗さは土の強度を下げる弱点でもありました。このほど、陶土本来の土あじを活かした、配合、成分にまでこだわった新しい陶土の開発に成功し、強度も格段に向上しました。
これにより、従来の大きなうつわに対する、重い、分厚いイメージを払拭する新しいジャンルを提案することができるようになりました。
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